モデルルーム

 

Project 1000

2.ここが変だよこのキット

とりあえず仮組みをするとこんな感じになります。

運輸省規格A’型に遵守して日本車両で製造された車両がプロトタイプで、長野電鉄1000・1500系、富山地鉄モハ14750型あたりが該当。とはいえ、モデル化に当たっては地方私鉄の標準設計電車の最大公約数的なスタイルとしているため、必ずしもスケール通りとは行きません。以前から1000系のモデル化を考えてはいたのですが、ネックになるのは窓のサイズでした。それも幅ではなく高さの方・・・・。で、今回の製品はどうかというと、一番期待していたこの部分が思い通りになりませんでした。その為、こだわってみると「こんなの長電じゃない!」となってしまいます。これだけ窓高さ(それに伴い腰板部寸法)が違うとイメージが全然違ってきます。(寸法比較は下表)

その他細かいところを長電として製作を前提に見ていくと、乗務員扉前の縦樋(実車にはない)、貫通扉の位置(低すぎる)、同窓(形・大きさ違う)、胴受(いらない)、ステップ(ない)、テールランプ電源ケーブル(繋がる位置が違う)、などなど。細かいこと言い出したらキリがありません。もちろんこれらすべてをメーカーの責任とかいうわけではありません。そこをどうするかがモデラーの腕の見せ所となるわけですから。あと、パーツ構成が貫通前面がパンタ側、非貫通が非パンタ側しか選べないのは何とかしてほしかったですね。

(mm) 全長 幕板部 窓部 腰板部
長電図面寸法 17000  350  920  990
1:150 113.3 2.33 6.13  6.6
モデル寸法 113 2.35 5.7  7.0

 

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